環境に縁取られてみよう
前回の「0から養う継続力」に引き続き、今と違う自分に変わりたいけど変われない、そんな層に向けて、怪しい怪文を綴ろうと思います。
皆さん、なんかこのままじゃやべぇな、となることはありませんか?そんな時、なんかせねばな、とはなるものの、実行に移せなかったり、実行できたものの続かない、という場合が多いと思います。
自分の場合、数ヶ月前に何の気なしにTOEICの勉強を始めてみたのですが、もう一度教材を開いたのは3ヶ月後でした。2度目があっただけマシですが、日々の学習が大事な英語でコレは目を覆うばかりです。僕のような、継続力や意志力の弱い人間にとって、自分を変えるというのは困難を極めます。あらゆる気力は怠惰に飲み込まれ、ゆるい後悔と後ろめたさを引きずる毎日が続きます。
しかし、そんな日々には御免被るので、さくっと何とか対処する方法を模索した結果、
ある気づきを得ました。
それは、自分を変えようとするより、環境を変える方が瞬間的なやる気だけで実践できる、ということです。
人の内面を変化させるには、行動を変え続ける必要があります。非日常な要素を徐々に内包させ、それまで異分子であった行動や思想を自分のものにし、習慣化させることに成功すれば、それが自分の“変化”ということになります。
ところが意志薄弱な人間は、未来の自分をコントロールするのが苦手です。未来の自分にはどのような約束も契約も無意味です。継続力の無い人間にとって、己とは非常に不確定な要素です。
今度は、自分を変えるのは諦めて、周りを変えることに意識を向けてみましょう。自己を変化させる場合と比べて、環境を変化させるメリットは2点挙げられます。
- 瞬間的なやる気だけで変えられる
- 確実に変わる
例えば「インターネットを解約しよう!」と思い立ち、すぐに実行に移したとすれば、それは間違いなく実現します。Twitterやソシャゲ漬けの日々から脱却し、お金も節約でき、多くの時間が手に入ります。なんと、ここまでがほぼ約束されています、すごい。
この即時性と確実性は非常に価値があるのですが、弱点もあります。
- 融通か利かない
- 自分への影響が不確定
といったデメリットが考えられます。
インターネット解約の例に当てはめると、
- 融通が利かない→Twitterはしたいけどソシャゲだけ止めたい!という環境をつくるのは難しい
- 自分への影響が不確定 →お金と時間が手に入っても、それを自分が有効活用できるかは分からない
という感じでしょうか。
荒削りな環境設定では、中々なりたい自分にはなれなさそうです。
そな訳で、次は理想の自分に近づける環境構築方について考えてみましょう。
環境構築は、大きく2通りの方法があります。
- やらざるを得ない状況(やれない状況)を作る=強制環境
- やりたくなる状況(やりたくなくなる状況)を作る=誘導環境
1の強制環境の構築は初期投資というか、「やってやるぞ!」という強い気持ちが必要ですが、その分効果は大きいです。しかし、この便利な世の中で完全な強制(禁止)は実現が難しく、結局は己との戦いになるケースも多いでしょう。
2の誘導環境とは、生活の中に小さなやる気を引き出すフックを散りばめる方法です。目標を見えやすい場所に書き出す、スマホに勉強用のアプリを入れる、タイマーをセットする、等の方法が挙げられます。
僕が英語の勉強を始めた時は、
- 大学時代に使っていたTOEICの教材を机に常備する
- 単語アプリを落とす
- 普段するソシャゲを英語版でプレイ
- 趣味の対訳付きの記事をブラウザの最初に置いておく
などを実践してました。
基本的にこれらのフックは無視されるのですが、たまーにちゃんと引っかかってくれます。
このように、なかなか自分を変えられないときは、どんな環境に身を置けば、なりたい自分に近づけるか、考えてみると良いかも知れません。
僕たちは思っている以上に、環境に馴染んでいく生き物なので、思い切って新しい環境を築いてみるのも吉です。
以上、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。